附属資料1
安定ヨウ素剤予防服用に関するQ&A
Q01 安定ヨウ素剤予防服用の意義とは?
人が放射性ヨウ素を吸入し、身体に取り込むと、放射性ヨウ素は甲状腺に選択的に集積するため、放射線の内部被ばくによる甲状腺がんなどを発生させる可能性がある。この内部被ばくに対しては、安定ヨウ素剤を予防的に服用すれば、放射性ヨウ素の甲状腺への集積を防ぐことができるため、甲状腺への放射線被ばくを低減する効果があることが報告されている。ただし、安定ヨウ素剤の服用は、甲状腺以外の臓器への内部被ばくや希ガスなどによる外部被ばくに対して、放射線影響を防護する効果は全くないことに留意する必要がある。
また、放出された放射性ヨウ素の吸入を抑制するためには、屋内へ退避し窓などを閉め気密性に配慮すること、放射性ヨウ素の影響の少ない地域への避難などの防護対策を適切に講じることが最も重要である。
放出された放射性ヨウ素に汚染された飲食物の摂取による人体への影響については、飲食物摂取制限が講じられるため、それらの飲食物を摂取することにより身体に取り込まれる放射性ヨウ素による甲状腺の内部被ばくについては、小さいものと考えられる。
(以上、平成14年4月原子力安全委員会原子力施設等防災専門部会の報告書「原子力災害時における安定ヨウ素剤予防服用の考え方について」2頁「(2)安定ヨウ素剤の意義」より引用。)