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≪汚染地区旅行者/事故現場通過者への考え方≫

放射線災害発生時には,医学的治療の観点から見た場合以下の3群の被災者が発生します。

(1)直ちに治療を必要とする人々

(2)直ちに治療を必要とはしないが,長期的な医学的フォローアップを必要とする人々

(3)治療を必要としないが,医学的な説明を必要とする人々

(1)に相当するのは,急性放射線症をきたしている放射線高レベル被ばく者はもとより,たとえ放射線被ばくがなくとも災害発生に至った原因に伴う熱傷・多発骨折等の救急疾患患者です。
 (2)に相当するのは,災害現場で活動した消防隊員や警察官等,災害対応のFirst Responder,そして災害現場近隣の高いレベルの放射線環境に長時間滞在した人々です。
 (3)には(1),(2)に含まれないことが明確ではあるものの,不安を訴える全ての人々が相当します。汚染地区旅行者/事故現場通過者の多くは基本的にはこの(3)群に含まれるでしょう。例え医療処置を必要としない場合でも心理的不安を取り除くことは,特に放射線災害の場合,個人に限らず社会の安寧のためにも非常に重要なことです。

すべての相談者には,受診理由にかかわらずその被ばく程度を判定するように努めるべきです。災害発生時には,国および地方公共団体から一元的に対応方針が示されます。それを踏まえて以下のように対応すると良いでしょう。

  • 被ばくの程度を明らかにします。
    「現場からどのくらい近くにいたか?」
    「その後,被ばくの重要な時期にどこにいたか?」を具体的に聞きます。
  • 問診を通じて,受診目的,受診への期待,患者の不安の性質を明らかにするように努めます。
  • 時間を決めて引き続きフォローアップを行うことを明確に伝えます。
 本ホームページは、 文部科学省 の委託事業として、公益財団法人原子力安全研究協会が運営しています。 リンク集  お問い合わせ先